PCとは

プレキャストコンクリート(PC)とは

あらかじめ工場などで製作した鉄筋コンクリート部材を総称して「プレキャストコンクリート(PC)」と言います。製品単体で用いるもの、幾つかのユニットを接合して構造物とするもの、場所打ちコンクリートと接合して構造物とするものなどがあります。特に建築用製品では、はり、柱、床、壁などの部材をはじめとして、建築物の合理化施工のモジュールとして、階段、ベランダ、カーテンウォール外壁など、意匠性を兼ね備えた製品が広く活用されています。

この中で、建物の構造に寄与しない内部と外部の空間をカーテンのように仕切る壁を"カーテンウォール"と称し、高層建築物の外壁には欠かせない構法として定着しています。

カーテンウォール構法開発の経緯

高層建築物では、地震力に対して建物を柔らかく造っておくことでその力を吸収し、破壊を防ぐという設計が行われてきました。そのため、地震が生じた際に上下階に変位差が生じても、外壁が脱落、破損することのない構法として、カーテンウォール構法が開発されました。外壁部材の落下が人命に与える影響は大きく、震災時に建物の構造体が被害を受けても 、カーテンウォール外壁部材は落下することのないよう設計されます。

ここで、カーテンウォール構法を取り入れたコンクリート製品をプレキャストコンクリートカーテンウォールと称します。重厚性を有するデザインや、耐火、断熱、遮音といった、コンクリート素材の持つ優位性を発揮できる、コストパフォーマンスに優れた構法として広く普及しています。

プレキャストコンクリートカーテンウォール(PCaCW)の特徴

外壁部材を予め計画的に工場で製造しておけること、建物周囲に作業用足場などを組むことなく、室内側からの作業だけで取り付けが出来ることなどが、高層建築の工事期間の短縮とコストダウンに大きく寄与することとなり、施工性と品質向上の面からも無くてはならない構法となっています。

プレキャストコンクリートカーテンウォールには、さらに下記のような特徴があります。

  1. 本石、タイル、塗装、などの仕上材を自由に選択できる。
  2. サッシ・ガラスなどを工場であらかじめ取り付けておくことが可能。
  3. 多様な形状を自由にデザインできる。
  4. 耐久性・耐震性に優れる。
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