医療法人社団高邦会 福岡山王病院

福岡山王病院の正面
●所在地
福岡市早良区百道浜3−6−45
●竣工時期
2009年3月
●規模
延床面積/37,392.67m²
地下1階/地上11階/塔屋1階
高さ/48.8m
●PC仕上げ・仕様
磁器質モザイクタイル
●設計・監理
株式会社 医療福祉建築機構

この病院は23,116m²の敷地に、グループが培ってきた様々なノウハウを具現化する医療・教育・福祉の三位一体の地域医療の拠点作りを目指し、福岡山王病院、専門学校の福岡国際医療福祉学院、そして福祉施設の総合ケアセンターももちの3つの機能を擁する計画の一つです。総合設計申請により敷地の約54%を公開空地として、建物周辺に海をイメージする数々のオブジェを置くなど緑豊かな広々とした空間を確保しました。

この病院は、「福岡はもちろんアジアを代表する病院を目指し、最新機能とアメニティーの充実」をコンセプトに計画されました。

外来診察を中心とした低層階部分は、シャンデリアのある3層吹抜けのエントランスホールを中心に、床は御影石の本磨きの床にぬくもりのある木調の腰壁、高級感のあるブラケット照明、随所に絵画を展示し、病院とは思えない雰囲気をかもしだした癒しの空間を演出しています。

付随施設として5階には、屋内プールやトレーニングルーム、風呂やサウナ、岩盤浴など健康増進施設を擁するとともに、一流シェフの手がけるレストランもあり、海を眺めながら食事することが出来ます。 人間ドックフロアは、外来診察部門と完全に分け、1フロアで健診から放射線、内視鏡検査まで全ての検査を受診できるとともに、女性専用エリアを設けるなど、女性への配慮もかかせない計画となっています。

高層棟部分は、199床全室個室の病室を5フロアに分け、北側の海を望める病室を多く確保するとともに、北風を壁面で受けない形状とし、ビル風など周辺環境へ配慮した形状としました。

外壁仕上げは、周辺建物との調和を考慮しアースカラーを中心に石やタイルを選択し、病院と学校・福祉施設の外壁仕上げをすべて同じものを使用し、一体感のある計画としました。また、外壁部分に博多織のデザインを取り入れ、『福岡らしさ』を表現しました。

免震構造を採用し、安全面も考慮するなど災害時でも病院機能が発揮できるようにしました。

博多湾に面した北面の高層部分は、タイルとアルミサッシを打ち込んだ等圧工法によるPC版の連なりで構成し、3角病棟を縦に分節した彫りの深い端正なデザインとするとともに、耐久性、メインテナンス性の向上を図っています。

一方都市部に面した南面は、PCマリオンの間に等圧工法によるアルミユニットサッシで構成し、リズミカルで都会的な表情を形成しています。

株式会社 医療福祉建築機構
渡邊 誠

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