レジデンスタワー 上本町

レジデンスタワー上本町の正面
●所在地
大阪市天王寺区細工谷1ー66ー2
●竣工時期
2008年12月
●規模
延床面積/21,420.88m²
地上35階/塔屋2階
高さ/122.45m
●PC仕上げ・仕様
タイル打ち込み
●設計・監理
株式会社 長谷工コーポレーション
大阪エンジニアリング事業部
下からのレジデンスタワー

「レジデンスタワー上本町」は大阪市内に建てられた35階建て166戸の免震超高層マンションである。

大阪城より2.5kmほど南下したところにあるこの敷地には、周辺に聖徳太子が創建した日本最古の官寺とされる四天王寺を始め、多くの社寺があるほか、さまざまな名所旧跡が多い。また、和同開珎の枝銭が発見された細工谷遺跡も目の前にあり、いわば歴史と伝統が息づく街である。

一方で、このエリアは大阪市の住宅市街地総合整備事業として再開発地域に指定されており、新たに発展しようとしている街でもある。

このように、歴史・伝統がありながら新たに生まれ変わろうとする都心で、やすらぎ、ゆとりを感じる暮らしの創造を基本コンセプトとして計画した。

総合設計制度を採用し建物を高層化することで、足元周りの緑地を確保する土地利用とした。

構造架構はRC造の純ラーメン架構。1階床梁と基礎梁の間に免震層を設置した基礎免震構造としている。免震装置には天然ゴム系積層ゴム支承、弾性すべり支承を組み合わせている。

1・2階はマンションの共用部分とし、3階から35階までを住戸としている。

1・2階を基壇部とし、3階から最上階まで同じ平面形状で立上げたスリムなプロポーションとした。

一部を除き、基本的にはフレーム内にバルコニーを納め、柱を白、梁をベージュとし、その構造フレームでデザインを構成し、奇をてらうことなく、シンプルで落ち着きのあるデザインとした。外観の構造フレームはすべてタイル打ち込みのPCaである。

アクセントとなるコーナー部は、外観上にその役目を果たすだけでなく、住戸内においても床から天井までほぼ一面ガラスという開放的で広く眺望を確保した内部空間をつくり出しており、このマンションの売りのひとつとしている。

入居者がここで末永く快適な都市生活を営み、また近傍のタワーとあいまって、生まれ変わろうとする街のシンボルとなっていくことを願ってやまない。

株式会社 長谷工コーポレーション
大阪エンジニアリング事業部
第1設計室 丸尾 和彦

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