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亀松ビル

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亀松ビルの正面

秋葉原から末広町にかけて電気街を貫く中央通り。駅前の再開発によって、1つの文化圏を創り上げた街となっている。亀松ビルは、東京都の土地区画整理事業として、歴史あるオフィスビルを建て替えするものであった。

敷地は、秋葉原から押し寄せる電気街としての街の顔と、末広町のオフィス街としての顔の中間に位置する。地権者であるオーナーたちはこの土地に対して、オフィスビルとしてのファサードを選択された。電気街から続く看板の波はこのビルでピリオドを打つことになる。雑多な街並を縦連窓のPCカーテンウォールで遮断し、建物中央のガラスカーテンウォールでまとめた。上層は屋上庭園を持つオーナーの住宅となっている。

再開発による大型ビルと秋葉原の街並を背景にしながら、品格のあるオフィスビルとした。

オーナーの住宅の高いボリュームを両側から支えるボリュームは、白いPC版とカーテンウォールを交互に繰り返している。ユニットカーテンウォールを抱き込むようにPC版を取り付けた。PC版の表層は、リブのコマ返しで構成し、フッ素樹脂塗装を施している。陰影を設けることで、PC版に軽快でありながら清潔な質感を持たせた。

PC版というコンクリートを用いた工場製作製品のメリットを、製造デメリットが発生しないディテールで活かすことを目標とした。適度な大きさのリブと底面の繰り返しは、製造時の欠けやスキを防止すると同時に、同じ材料による製品を価値の高い物に見せることにおいて成功したと考えている。モックアップの作成から、製品の取り付けに至るまで、関係する方々には熱意を持って対応していただいたと思う。PC版とカーテンウォールで、雑多な街並に整然とした表情を創り上げることができたと考えている。

株式会社 松田平田設計
宮原 亮

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