オリナスタワー

オリナスタワー
●所在地
東京都墨田区太平4-1-3
●竣工時期
2006年3月
●規模
延床面積/264,770.36m²
(街区全体)
地下2階/地上32階
高さ/139.06m
●PC仕上げ・仕様
花崗岩打込み
●設計・監理
株式会社 久米設計

オリナスタワーはJR錦糸町駅北口、区立錦糸公園の北側に位置した旧精工舎工場跡地に展開する "職(業務)" "住(住宅)" "遊(商業)" が融合したコンプレックス「olinas(オリナス)」の中の業務施設として2006年3月に竣工した。

施設全体計画のコンセプトは、土地の高度利用に伴い生み出されたオープンスペースを、広場やゆとりある歩行者空間として整備すること。また、地区周辺に新たな賑わい拠点をつくり、回遊動線を生み出すとともに、アクティブな生活とさまざまな人が集まる場を提供し、地域の活性化が広がっていく環境づくりをテーマとした。

堀に太陽の光がきらきらと輝く様子を"錦糸"と見立てたという錦糸町の名前の由来からも、この地名は掘り割りと織物(錦糸)との結び付きが強く感じられる。現代においても、様々なインフラが幾重にも織り重なり、人、物、情報が行き交う都市構造は、縦糸と横糸を織り重ねていく織物(textile、fabric)に例えることができる。

このような意味において、錦糸町を連想し、過去・現在の都市構造の隠喩でもある織物をモチーフとし、建物の外観や各所のデザインを行った。建物名称の「olinas(オリナス)」は"織り成す"を起源としている。

オリナスタワーのファサードは、花崗岩打込PC版と、コーナー部分のガラスカーテンウォールによる構成とし、巨大な壁面の分節化を行っている。また、花崗岩は2種類のものを使い分け、サッシ開口部から構成される格子に、W7.2mH8.4m(柱スパン×2層分の階高)の格子を重ね合わせ"織り成す"ことで特徴あるファサードとしている。PC版はアルミサッシを打込んだユニット工法等圧ジョイント方式を採用し、外部側ガスケット、内部側シールとしている。

株式会社 久米設計
町 慎一郎

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