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この施設は、日本有数の研究機関である産業技術総合研究所の臨海副都心センターの産学官連携研究機能拡張と、この研究所が持つ技術ポテンシャルを中核にバイオテクノロジー産業の活性化に貢献することを目的として計画された。 この研究施設の特徴は、21世紀の戦略的研究分野であるライフサイエンスにおいて産業技術総合研究所が蓄積してきたバイオインフォマテックス、統合データベース技術、蛋白質構造解析技術、遺伝子発現解析技術などの世界的に強みを持った技術を、バイオテクノロジーと情報テクノロジーの融合という観点から選択的に集結させた点にある。
施設構成の特徴は、都市型の高層建築として、低層部にバイオ系、高層部に情報系という異なる実験研究機能を積層し、眺望に優れる最上階に会議室、産学官連携室などの研究交流機能を配置した点にある。また1・2階吹き抜けのエントランスホールでは、ウェストプロムナードの賑わいに貢献することを目的に、自由に入ることが出来る展示スペースを本館と連携して設け、その研究成果を公開している。
外観デザインは、敷地が東京都臨海副都心のウェストプロムナードに面し、国際研究交流大学村の一角をなすことと、最先端の研究所であるという施設の性格から、先進的で開かれたイメージを喚起するものであることが求められた。そこで、エントランスホールと各階の交流スペースを積層した建物のコーナー部分は開放的なガラスカーテンウォールとし、安定した室内環境が求められる研究室部分は限りなく白いPCaカーテンウォールとした。
PCa版は日射制御機能を持つリブ付きとし、リブ部分はフッ素樹脂塗装仕上げ、平部分は磁器質タイル打ち込み仕上げとした。タイル目地には白色の目地を工場にて後詰めすることで、白のイメージを損なわない様にするとともに、タイルの持つスケール感を消すことで塗装仕上げ部分との違和感がでないようにした。その真っ白でニュートラルな姿は、ウェストプロムナードの緑にも映え、「ゆりかもめ」に乗って遠望しても印象的なシルエットを見せている。
株式会社 山下設計
筬島 亮