読売九州ビル

読売九州ビル
●所在地
福岡市中央区赤坂1-16
●竣工時期
2003年10月10日
●規模
延床面積/15,723.59m²
地下1階/地上10階/塔屋2階
高さ/50.5m
●PC仕上げ・仕様
中国産花崗岩打ち込み
●設計
株式会社 日建設計

建設地は福岡市のセントラルパークとして整備構想がある舞鶴公園・大濠公園を望む絶好の場所で、近年は明治通り沿いには大型事務所ビルが順次建設されビジネスの中心地としてのたたずまいを整えつつあります。
読売九州ビルは読売新聞西部本社の本社ビルとして計画されました。設計にあたってはこのような立地のポテンシャルと、新聞社としての機能に配慮しました。主な設計のポイントは3つあります。

街並みに配慮した親しみやすい建物

彫りの深い花崗岩のグリッドデザインとガラスカーテンウォールの組合せとし、風格のある現代的な事務所ビルにふさわしい外観デザインとしました。 明治通り側は隣接する建物と壁面線をあわせて約6.5mの公開空地をとりオープンスペースの連続化をはかり都市景観に配慮しました。敷地面積の約30%を公開空地として開放された計画とするとともに、建物1階は、交流ゾーンを配して、気軽に市民が立ち寄れる親しみやすい建物としています。

社会的に重要な使命を持つ新聞社として高い安全性・信頼性を確保

大地震時にも建物機能の主要機能が保持されるように、建物免震工法を採用しました。インフラの障害時を想定し、電力・通信の信頼性や、万一の停電時対応、24時間365日継続的に使用される建物として高い設備的性能を持っています。

省エネルギーに配慮し快適な執務環境を実現

照明は昼光の効率的な利用を行い省エネルギー化を図っています。南北側の梁を逆梁とし天井より高い部分に「高窓」を設け照明の自動調光制御を行う手法を採用しました。彫りの深い窓と日除け庇で直射日光の室内入射を抑制するとともに、複層ガラス・全熱交換機の設置で空調の省エネルギーを図っています。また、換気窓を設け自然換気を可能としています。情報化に対応した2重床、十分な電源容量、床荷重の設定等、次世代オフィスにふさわしい機能を備えた、使いやすい計画としました。

外装のPCカーテンウォールは中国産の花崗岩を打ち込みました。性能、安全性が高く、将来のメンテナンスのあまりかからない優れた構法であり、新聞社にふさわしい信頼感ある外観が実現できたと思います。

株式会社 日建設計
沼口 行秀、清水 聡、浅見 和宏

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