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敷地は福岡の都心に程近く、鉄道、地下鉄、バスによる交通の結節点となる西鉄薬院駅に隣接し、この建物はこれからの周辺開発をリードするビルとして計画されました。建物は与えられた容積を有効に活用するために、建物高さを航空法制限ぎりぎりまで確保しています。不整形な敷地形状に対し、コアを3角形におさめ、整形な基準階事務室を確保しました。外装は建物の顔となる広場に面した南面を周囲の景観を映し込む熱線反射ガラスとアルミユニットカーテンウォールで構成し、鉄道に面した西面他を縦基調のスリットカーテンウォールとすることで外観の対比を図っています。不整形な敷地形状を逆手にとって、「EDGE:エッジ」の効いたコーナーデザインを建物のデザインモチーフとして随所に採用しています。南面のPC版によるコーナーエッジにはライトアップ用の投光器が仕込まれており、夜になると浮かび上がるファサードは、ビルをシンボライズするとともに、地域のランドマークタワーとして景観形成に寄与するものとなっています。
アルミカーテンウォール以外の部分はガスケットを用いた等圧工法によるタイル打込みPC版を採用しています。タイルはブルーグレーを基調とする50mm二丁の特注面状・特注色タイルとすることで、時代の先端を切り拓く先進性を表現しました。西側はW800×H4,000の短冊状のPCユニットを上下にて固定する方法を採用し、工期短縮を実現しました。またアルミユニットカーテンウォールをスリット状にすることでPC版と交互に織りなすリズミカルな外観は、水平に延びる駅舎、鉄道線路と対比させ、より高さを強調する効果をねらいました。西面の外装取り付け工事は鉄道敷・駅舎上部に対する近接施工となるため、終電から始発までの営業時間外の深夜作業を強いることとなりました。徹底した安全・品質管理を行い、緊張の連続であった施工者に心から感謝の意を表したいと思います。
中井 進、高島 康史