JRタワー(札幌駅南口総合開発ビル)

JRタワー(札幌駅南口総合開発ビル)
●所在地
北海道札幌市中央区
●竣工時期
2003年1月
●規模
延床面積/274,459m²
地下4階/地上38階
高さ/169m
●PC仕上げ・仕様
磁器質タイル及び花崗岩打込み
●設計
株式会社 日本設計

このプロジェクトは、昭和63年のJR鉄道高架開業に伴い発生した札幌駅在来線跡地開発計画の最終形として位置づけられる。

国際都市札幌の玄関口にふさわしい都市景観の創出と駅前周辺地区の都市機能の充実・活性化を促進しようとするものである。百貨店・商業専門店の他、シネマコンプレックス・ホテル・オフィス・展望室などの多機能用途からなる複合施設であり、隣接する地下街及び商業施設との接続により連携と回遊性を持つ計画とした。

東西360mの街区は、3つのブロックから成るが、それぞれは壁面構成・素材・色彩に至るまで統一のデザイン基準でコントロールし、一体感のある街区デザインの構成を意図した。

センターブロックはヒューマンな中層棟であるが、駅前広場との最適な調和を図るため、人の視線角度を検証し壁面3層分節の手法を取り入れた。花崗岩により描かれたグリッドパターンの内面素材として、北の大地の匂いを感じさせる褐色の割肌タイルを採用した。

東西のゲートを両翼とする明確なシンメトリー性と中央部の大時計に向かう求心性によって生まれるシンボリックな造形は、明治洋風建築であった3代目札幌駅舎のイメージに繋がり「駅の記憶」の表現とした。条里制を敷いた札幌の主要都市軸である駅前通りと西2丁目通りのアイストップとして、5層吹抜けのアトリウムを内包するゲートと小塔を配したのは、新たな街路景観の創出を期待したものである。

株式会社 日本設計 札幌支社
支社次長 若杉 博丈

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