富士火災仙台ビル

- ●所在地
- 宮城県仙台市青葉区一番町
- ●竣工時期
- 2002年3月
- ●規模
- 延床面積/5,431.62m²
地下1階/地上12階
高さ/50.7m - ●PC仕上げ・仕様
- 花崗岩打込み、磁器質タイル打込み
- ●設計
- 株式会社 久米設計
富士火災仙台ビルは既存東北支店ビルの老朽化、狭隘化のため、移転新築が計画され、同社が使用するほかテナントビルとして新たに誕生した。 敷地は仙台市中心部、東二番丁通と柳町通の交差点北西に面する角地に当たり、周辺からの視認性が高い立地である。計画建物規模に比べ敷地面積がやや手狭であり、西・北の隣地境界に対して東・南の道路境界が傾斜する変形した形状をとる。斜線制限の影響を受けず整った形で高層化するため、総合設計制度を採用し、合わせて容積の割増を受けている。
基準階は西側に共用部を置く片側コアの明快な平面形をとるが、事務室は三分割使用が可能な形として、テナント貸しにも対応が容易なものとしている。1階南東交差点に面して事務室を配置し、東面北寄りにビル全体のエントランスを配する。
構造形式としては、地下RC造、地上S造純ラーメンであるが、建築基準法の1.5倍の地震力に対して安全性を確認している。また、事務室床は全面積載荷重を500kg/平方メートル見込んだOAフロアとする他、個別空調方式や設備シャフトの将来的な余力等により、今日の事務所ビルとして求められる性能を満足する。
外観は、道路側を花崗岩本磨き(カレドニア)打込みPC版と高性能熱線反射ガラス横連窓の組合せ、隣地側を花崗岩に調和する磁器質タイル打込みPC版とした端正な構成により、損害保険会社としての信頼性と品格を表現するとともに、仙台市景観条例の趣旨にも合致したものとしている。
株式会社 久米設計
竹田 芳之、入交 浩平