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セラミックパーク MINO

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セラミックパークMINOは岐阜県が建設した、現代陶芸美術館とメッセからなる複合施設である。敷地のもつ貴重な自然環境をできるだけ保存するため、主要施設は谷間の地形の中になかば埋め込まれるような形で配置された。地上部分の主体構造が鉄骨造と決まった時点から、外装の多くとメッセ内壁の一部にPC版を採用する方針で検討を始めた。

地下部分ピロティの天井とメッセ内壁が素地仕上げである以外、大部分の外壁PCは煉瓦打ち込み仕様である。標準タイプのPC版はH1,200×W7,200とH1,200×W5,400で、これに多くの役物が加わる。特注煉瓦は地元産のH85×W296×D50とやや大型のもので、目地寸法や黒に近い色、そして押し型による三種類の微妙に違う表面処理によって、見る距離に応じて異なる印象を与えることをねらった。遠景では深くて太いPC版目地のモデュールがリズムを刻み、中景では煉瓦自体の積み方や端部の役物煉瓦の存在感が、そして近景では煉瓦自体の色やテクスチュアの変化が目に入る。全体として、自然環境に馴染んだ、大変落ち着いた存在感を見せている。

一方、駐車場から施設に至る橋梁とトンネルの歩行者アプローチ天井には、支点間距離5.4mで30cmのむくりがついた長さ2.7mのPC版が連続して設置されており、その天井側表面には地元の陶芸家や工場から提供された陶片が疎らに打込まれている。PC版の曲面形状と陶片打込みとの馴染み、陶片表面の露出寸法監理、剥離防止対策など、様々な課題に対する研究と試行錯誤の結果実現できたものである。

株式会社 磯崎新アトリエ
稲川 直樹

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